北海道の自然のなか、八歳でオルガンに触れた少女が
四人の子育てを経て歌謡曲の世界へ。
五十年を超える音楽との対話、その軌跡をご紹介します。
幼少期は北海道の静かな田舎で、自然に包まれながら過ごしました。 音もなく雪が積もる夜、風が木々を渡る午後、川のせせらぎ── 言葉になる前のイメージとして音楽を感じる、そんな環境にありました。
八歳のとき、地元の小さな教会でオルガン弾きを頼まれたことが、 音楽家としての第一歩でした。讃美歌の旋律と、そこに自分の指で 和音を重ねる時間。西洋音楽の土台に、日本人としての和の感覚が 混ざり合っていく感覚を、今でもはっきりと覚えています。
その後、四人の子育てが長く続いた時期は、童謡や子どもミュージカルの 制作に力を注ぎました。育児をしながら五線譜に向かう生活。 子どもたちが歌えるよう、覚えやすく、しかし安易ではない曲を── この時期に培った「歌う人に寄り添う」感覚は、今も私の作曲の核です。
子育てが一段落してからは、歌謡曲の制作に軸足を移しました。 子どものためのピアノ曲も並行して書きながら、近年は受賞や、 小林幸子さんをはじめとするプロの歌手による歌唱、 カワイ出版の楽譜への採用などの機会をいただいております。
演歌・歌謡曲・童謡・ミュージカル・バラード・和の歌──。
ジャンルの境界を越え、依頼者と歌い手に寄り添った一曲を。
2023年「外遊び編」/2024年「楽器編」/2025年「世界の国編」
毎年出品した作品はすべて採用され、楽譜化されています。
これまで多くの作詞家の方々と楽曲を共作させていただきました。
作詞家の言葉に旋律を添えることで、一人では生まれ得なかった
豊かな歌の世界が広がっています。
中川淳 ・ 滝沢まさとし ・ マヒルムラサキ ・ 津田正道
広瀬ゆたか ・ 美貴裕子 ・ 崎島じゅん ・ 進藤いつ子 ・ 丘野けいこ
他、多数の作詞家の方々とのご縁に感謝しております。
小林幸子 ・ 田口文恵 ・ 小松伸久
梵天ゆず太郎 ・ 崎島じゅん ・ チョンミョン
坂本幸子 ・ 福本まさる
ミュージカルキッズKOBATO / デッカチャン
五十年余の経験のすべてを、あなたのための一曲に注ぎます。